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自宅ゴルフをレフティと共有するには?左右打席に必要な幅と設計のポイント
自宅にゴルフ空間をつくるとき、意外と見落とされやすいのが打ち手の左右です。
レフティが使う前提を伝えないまま設計を進めると、完成後に「振れる幅が足りない」「マットの向きが合わない」といった問題が起こります。右打ちだけを想定した空間と、左右どちらでも使える空間では、必要な寸法がまったく違います。
本記事では、自宅ゴルフで左右打席をつくるために必要な幅と、設計時に押さえるべきポイントを解説します。
- 右打席のみと左右打席で必要な幅がどう違うのか
- センサーの方式によって必要寸法が変わる理由
- 打席を共有するか分けるかの配置パターン
- レフティを想定した設計で見落とされやすい点
- 幅が足りない場合の現実的な対処法
読み終えるころには、自宅の条件で左右打席が成立するかを判断できるようになります。
自宅ゴルフで左右打席が必要になる場面

左右打席は、すべての家庭に必要な仕様ではありません。まずは、どんな場合に検討すべきかを整理します。
家族のなかでレフティと右打ちが混在する
最も多いのが、家族で打ち手の左右が分かれるケースです。夫が右打ち、妻や子どもが左打ちという組み合わせは珍しくありません。
自宅のゴルフ空間は、本人だけが使うとは限りません。家族が一緒に楽しむ場になるほど、稼働率は上がります。
誰が使うかを最初に洗い出さないと、後から左右対応を追加するのは困難になります。
レフティ本人が使う場合に起こりやすい制約
レフティが単独で使う場合でも、注意が必要です。市販されている打席まわりの製品は、右打ちを標準としたものが多いためです。
マットのティー位置、センサーの取り付け位置、防球ネットの張り方は、右打ちを前提に設計されている場合があります。左右反転が可能かどうかは、機器や製品ごとに異なります。
左右打席にすると何が変わるのか
左右どちらでも打てる空間にすると、必要になる要素が増えます。
- スイング時に体とクラブが動く範囲が左右両方に広がる
- ボールを置く位置がスクリーン中央からずれやすくなる
- 打球が抜ける方向が逆になり、防球対策の範囲が広がる
- センサーが打ち手の左右を認識できる仕様である必要がある
要素はいずれも、部屋の幅に直結します。左右打席を検討するなら、幅の確保が最初の課題になります。
自宅ゴルフの左右打席に必要な幅の目安

左右打席にすると、どのくらいの幅が必要になるのでしょうか。一般的な目安から確認します。
右打席のみの場合は幅3.5m前後が目安
右打ちだけを想定するゴルフ空間では、幅3.5m前後が一つの目安とされています。スイング時に体が左右へ動く余裕を見込んだ数値です。
打席まわりのスイングスペースとしては、3m×3m程度を確保する考え方が一般的です。
左右打席では4m以上が目安になる
左右どちらでも打てる仕様にすると、必要な幅は広がります。目安として、幅4m以上とされる場合が多くなります。
打席を左右に分けて設ける方式では、5m前後が必要になるケースもあります。同じ機器でも、打席の構成によって必要な幅は1m以上変わります。
打席仕様ごとの幅の目安
打席の仕様と必要な幅の関係を整理しました。
| 打席の仕様 | 幅の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 右打席のみ | 3.5m前後 | 最もコンパクトに収まる |
| 左右打席(センサー2台) | 4m前後 | 左右それぞれに計測環境を用意する |
| 左右打席(センサー1台・打席を分ける) | 5m前後 | 打席位置が左右に大きくずれる |
| 左右打席(天井設置型センサー) | 3.5m前後から | 打席を共有でき幅を抑えやすい |
数値はあくまで一般的な目安です。使う方の身長やスイングの大きさ、選ぶ機種によって必要寸法は変わります。
奥行きと天井高は左右打席でも基本的に変わらない
左右打席にしても、奥行きと天井高の考え方は大きく変わりません。奥行きは5.5m前後、天井高は2.8m以上が目安になります。
左右打席で追加が必要になるのは、主に幅の方向だと理解しておきましょう。
センサーの方式で必要な幅は大きく変わる

左右打席に必要な幅を決める最大の要素は、機器のセンサー方式です。方式ごとの違いを押さえると、部屋の設計方針が定まります。
天井設置型:打席を共有しやすい
センサーを天井に取り付ける方式では、打席まわりに機器が置かれません。上から計測するため、打ち手が右でも左でも同じ位置で対応できる機種があります。
打席を共有できるため、幅を抑えたまま左右打席を実現しやすくなります。限られた幅で左右対応を目指すなら、有力な選択肢になります。
センサー2台方式:左右それぞれに計測環境を用意する
打席の左右にセンサーを1台ずつ設置する方式です。それぞれの打ち手に合わせた計測環境を用意できます。
打席位置のずれは比較的小さく収まるものの、機器の設置スペース分だけ幅が必要になります。
センサー1台方式:打席位置が左右に大きくずれる
センサーが打席の片側に固定される方式では、右打ちと左打ちで立つ位置を入れ替える必要があります。
打席が左右に大きくずれるため、必要な幅は最も広くなります。ボールの位置がスクリーン中央から離れやすい点にも注意が必要です。
レーダー式の弾道測定器を使う場合
スクリーン投影を伴わず、弾道測定器だけを使う構成もあります。ボールの後方に本体を置いて計測する方式が代表的です。
後方から計測する仕組みのため、打ち手が右でも左でも条件が大きく変わりません。必要になるのは幅より奥行きです。
測定データの確認が主目的なら、左右打席のハードルは大きく下がります。
機器選定を先に行うべき理由
必要な幅は、機器を決めてはじめて確定します。部屋の寸法だけを先に決めると、選べる機種が限られてしまいます。
レフティが使う前提であれば、左右対応の可否は機種選定の最優先条件です。機器の候補を絞ってから部屋の詳細設計に入る順序が、最も無理がありません。
左右打席の配置パターンと選び方

左右打席の実現方法は、大きく2つに分かれます。使い方に合わせて選びましょう。
| 配置パターン | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 打席を共有する | 使う頻度に偏りがある/幅に制約がある | 切り替えの手間が発生する場合がある |
| 打席を左右に分ける | 家族が交互に使う/切り替えを減らしたい | 必要な幅が広くなる |
打席を共有する方式
同じ位置で左右を切り替えて使う方式です。幅を抑えられる点が最大の利点になります。
機種によっては、設定を切り替えるだけで左右に対応できます。マットの向きを変える必要がある場合、切り替えの手間がどの程度かを事前に確認しておきましょう。
打席を左右に分ける方式
スクリーンの中央を挟んで、左右それぞれに打席を設ける方式です。切り替えの手間がなく、家族が交互に使う場面に向いています。
一方で必要な幅は広くなります。幅に余裕がある新築の設計段階でこそ、検討しやすい方式です。
スクリーン中央とのずれをどう扱うか
打席を左右に分けると、ボールの位置がスクリーンの中央から外れます。投影される映像と実際の打ち出し方向に、見た目のずれが生じる場合があります。
計測そのものに大きな影響がなくても、視覚的な違和感は練習の集中を妨げます。ずれをどこまで許容するかは、事前に確認しておくべき項目です。
左右打席にするときのスクリーンと防球ネットの納まり

左右打席では、打球が飛び出す角度の幅が右打席のみより広がります。スクリーンとネットの納まりも、それに合わせて見直す必要があります。
スクリーンの幅は打球の広がりに合わせる
打席が左右にずれると、スクリーンに当たる位置も左右に広がります。スクリーンの幅が足りないと、打球が外れて壁に直接当たります。
打席を分ける方式ほど、広いスクリーンが必要になります。打席の構成が決まらないと、スクリーンの幅も決められません。
サイドネットは左右両方に設ける
打ち損じた打球が飛ぶ方向は、打ち手の左右で反対になります。片側だけにネットを設けても、もう一方は守られません。
スクリーンの両脇からサイドネットを立ち上げ、打席全体を囲う構成が安全です。壁面にクッションパネルを併用すると、跳ね返りも抑えられます。
天井際の立ち上がりを確保する
トップ気味に当たった打球は、想定より高く飛びます。スクリーン上部と天井のあいだに隙間があると、打球が抜けて天井を傷めます。
スクリーンやネットは、天井際まで立ち上げる納まりが基本になります。
レフティを想定した設計で見落とされやすいポイント

幅の確保だけでは、左右打席は完成しません。右打ちを前提にした設計をそのまま反転できない部分があります。
防球対策は左右対称に配置する
打球が抜ける方向は、打ち手の左右で逆になります。右打ちで傷がつきやすい壁面と、左打ちで傷がつきやすい壁面は反対側です。
クッションパネルや防球ネットを片側だけに設けると、もう一方が無防備になります。左右打席にするなら、防球対策も左右対称に計画しましょう。
照明の影は打ち手の向きで変わる
照明の配置によっては、手元やボールに影が落ちます。影の出る方向は、構える向きによって反対になります。
右打ちに最適化した照明計画では、左打ちのときに手元が暗く感じられる場合があります。左右対称の配置か、影の出にくい拡散型の照明を検討しましょう。
マットのティー位置と交換の手間
打席マットは、ティーを差す穴の位置が決まっている製品があります。右打ち用のマットをそのまま左打ちに使うと、立ち位置が窮屈になります。
- 左右両方にティー位置があるマットを選ぶ
- 向きを変えて使える形状のマットを選ぶ
- 左右それぞれのマットを用意して入れ替える
毎回入れ替える方式は、使うたびに手間がかかります。切り替えが面倒だと使用頻度が下がるため、日常の動作まで想定して選びましょう。
打痕と摩耗の出る位置が左右で変わる
マットや床の摩耗は、打ち手の左右で位置が変わります。左右両方で使う場合、傷みが分散する一方で範囲は広がります。
交換しやすい構成にしておくと、長く使ううえで扱いやすくなります。
収納は左右分を見込んでおく
家族で共有するなら、クラブもシューズも人数分そろいます。右打ち用と左打ち用が混在すると、収納量は想定より増えます。
収納を計画に入れないと、部屋の中に道具があふれます。
幅が足りない場合の考え方

住宅の条件によっては、左右打席に必要な幅を確保できない場合があります。あきらめる前に検討できる方法を整理しました。
打席を共有できる機種を選ぶ
最も現実的な解決策が、機種の選び直しです。天井設置型のように打席を共有できる方式であれば、幅を抑えたまま左右対応を実現できます。
部屋の幅を広げるより、機器の方式を見直すほうが実現性は高くなります。
用途を分けて割り切る
左右で用途を変える考え方もあります。主に使う側はフルスイング、もう一方はアプローチやパター中心とする方法です。
パター練習であれば、必要な幅は大きく下がります。使う頻度に偏りがあるなら、有効な割り切り方になります。
壁面の納まりを工夫して有効幅を稼ぐ
図面上の寸法と、実際に振れる有効幅は一致しません。壁の仕上げや設置物の出っ張りで、使える幅は狭くなります。
収納を壁厚に納める、突出物を打席まわりから外すといった工夫で、数十センチの有効幅を確保できる場合があります。
打席の向きを見直す
部屋の短辺に向かって打つ計画になっている場合、向きを変えるだけで条件が変わることがあります。長辺方向に打席を振れば、幅として使える寸法が増えます。
向きを変えると、窓や出入口との関係、隣室への音の伝わり方も変わります。打席の向きは、幅・安全性・音のすべてに影響する重要な判断です。
建物側で幅を確保する
新築であれば、間取りの段階で幅を確保する選択肢があります。柱の位置や部屋の割り付けを調整することで、必要寸法に近づけられます。
設計が固まる前に相談するほど、幅を確保する手段は多く残っています。
左右打席の自宅ゴルフを成功させる進め方

左右打席は、決めるべき項目が右打席のみより多くなります。順序を守って進めることが、失敗を防ぐ近道です。
誰がどのくらい使うのかを先に決める
最初に決めるべきは利用者です。左右それぞれの使用頻度がわかると、共有方式か分離方式かの判断がつきます。
使用頻度に大きな偏りがあるなら、共有方式で十分な場合もあります。利用の実態を正確に伝えることが、過不足のない設計につながります。
実際にクラブを振って確認する
必要な幅は、身長やスイングの大きさによって変わります。数値の目安だけで判断すると、実際には窮屈に感じる場合があります。
候補となる空間で、左右それぞれ実際にクラブを振って確かめることが確実です。
機器選定と部屋の設計を同時に進める
左右対応の可否は、機種によって異なります。部屋を先に決めると、選べる機種が絞られてしまいます。
レフティが使う前提を最初に共有し、機器と空間を並行して検討しましょう。
依頼先を選ぶときの確認事項
左右打席の実績があるかどうかで、提案の精度は変わります。
- 左右打席の施工実績があるか
- 特定メーカーに限らず機種を比較して提案できるか
- センサー方式の違いを説明できるか
- 設計・デザイン・施工まで一貫して対応できるか
- できないことを早い段階で伝えてくれるか
説明の丁寧さは、そのまま実務の丁寧さにつながります。左右で条件が変わる部分を具体的に示せるかどうかも、判断材料になります。
自宅ゴルフの左右打席に関するよくある質問
検討中の方から寄せられることの多い質問をまとめました。
レフティに対応したゴルフシミュレーターはありますか
左右どちらの打席にも対応する機種はあります。天井にセンサーを設置するタイプでは、設定を変えずに左右へ対応できる製品もあります。
対応の可否と手順は機種ごとに異なるため、候補を絞る段階で確認しましょう。
幅4mあれば左右打席にできますか
機種と打席の構成によります。左右にセンサーを設ける方式であれば、4m前後が目安とされる場合が多くなります。
打席を左右に分ける方式では、4mでは足りないケースもあります。同じ幅でも、機器の方式によって成立するかどうかが変わります。
後から左右打席に変更できますか
機種によっては変更できます。ただし部屋の幅が足りなければ、機器を替えても左右対応は実現しません。
将来の可能性があるなら、設計の段階で幅を見込んでおくほうが確実です。
左右で計測の精度に差は出ますか
センサーの配置によっては、条件に差が生じる場合があります。片側を基準に設置された機器では、反対側の計測条件が変わることがあります。
気になる場合は、左右両方で試打したうえで判断しましょう。
マンションでも左右打席にできますか
幅の条件を満たせば設置は可能です。ただし工事の内容が管理規約で制限される場合があるため、事前の確認が欠かせません。
左右打席は打球の飛ぶ範囲が広がるぶん、壁面への影響も広がります。共用部に面した壁の扱いには注意が必要です。
子どもが左打ちの場合も同じ考え方ですか
基本の考え方は同じです。ただし身長が低いあいだは、必要なスイングスペースが大人より小さくなります。
成長にともなって必要な寸法は変わるため、将来を見込んだ幅の確保が望ましくなります。
まとめ
自宅ゴルフの左右打席について解説しました。記事のポイントを振り返ります。
- 右打席のみは幅3.5m前後、左右打席は4m以上が一つの目安
- 必要な幅を決める最大の要素はセンサーの方式
- 天井設置型は打席を共有しやすく、幅を抑えられる
- 打席を左右に分けると幅は広がるが切り替えの手間がない
- 防球対策と照明は左右対称に計画する
- マットのティー位置と切り替えの手間まで想定する
- 幅が足りない場合は機種の見直しから検討する
左右打席は、幅の数値だけで決まるものではありません。誰がどのくらい使い、どんな練習をしたいのかという前提から、必要な仕様は導かれます。
レフティが使う前提は、設計を始める前に必ず伝えるべき条件です。
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